2017年7月23日放送のゲンキの時間、今回は
脳梗塞と腎臓病の特集
夏特有の2大疾患とも言われています。
夏特有の脳梗塞とは?
東海大学の瀧澤俊也先生は夏特有の脳梗塞の
患者を診察したことがある、5年前に
50代の男性が夏の暑い時期に感じた違和感は
めまい、ふらつきという熱中症に似た症状。
本人は熱中症と思っていた、しかし翌日左手に
軽いしびれを感じておかしいと思い病院へ
すると脳梗塞が見つかったのです。
どうして夏特有の脳梗塞が起こるのでしょうか?
夏場は脱水状態になりやすい、すると血液の
水分量は減少していきます
そうなると赤血球が固まり凝集塊を作ってしまう。
そうなると血管の狭い所で詰まってしまい
脳梗塞を引き起こしてしまうのです。
でもどうしてめまいや立ちくらみを感じたのでしょうか?
これはラクナ梗塞といい、細い血管が凝集塊などで
詰まってしまい熱中症の様な症状になる事もある
脳梗塞のタイプだったからです。
詰まって死滅してしまう神経細胞が少ないため
熱中症の様な小さな症状となって出てくる
放置すると危険な脳梗塞になる場合もあります。
脱水の目安ですが
体重を基準にした場合の水分損失割合
約2% 軽度
喉の渇きやだるさ
約5% 中等度
口の中が渇きネバネバする、尿量が少なすぎる
約7%以上 重度
意識もうろう、血圧低下
という事になっています、1日の水分量は1.5Lを推奨
脱水予防の3つのポイントは
・就寝前にコップ1杯の水を飲む
・お酒の飲み過ぎは避ける
・汗をかいた場合はしっかりと水を飲む
夏特有の腎臓病って?
45歳男性のケース
2年前の6月にある病気を発症、その当時
大好きなマラソン大会に出場するために準備を
していました、しかし大会の3日ほど前に
風邪気味のような症状になった。
男性は布団にくるまりたくさんの汗をかいて
風邪を早く治そうとした、そして大会当日は
治っていて万全の状態でマラソン大会へ挑めることに。
参加したのは5㎞のマラソン、しかしラスト1㎞で
ゴールに差し掛かった時、すぱーとをかけると
少しふらふらとぼーっとした感じになってきて
軽い熱中症にかかっているのかなと感じた。
気にせず走っていたらゴール直前で倒れてしまい
救急車で搬送された、そこで診断されたのは
急性腎障害でした。
どうしてこうなってしまったのか?
東京慈恵会医科大学の横尾隆先生の話では
脱水が大きく関係するといいます。
脱水状態となると血液量も減り、血圧が低下する
血液をろ過する圧力が低下し老廃物が腎臓に溜まる
この毒素がたくさんたまった状態を
急性腎障害といいます。
更に脱水になると腎臓で激痛を放つあの疾患
腎結石を作ってしまう可能性もあるのです。
どうして脱水が腎結石を引き起こす可能性があるのか?
ゲンキチャレンジャー3名に協力してもらい
10分サウナに入り、5分休憩を2セット行ってもらう
これで炎天下に15分いたことと同等となる。
すると3名とも尿の濃度が濃くなっていたのです
脱水状態の腎臓は、老廃物の量は変わらないまま
水分が減るため尿は濃くなる。
こうなると腎臓内にあるカルシウムと老廃物の
シュウ酸などが結合してできる腎結石が
できやすい状態となるのです。
これが大きくなったり腎臓の管に詰まると
激痛を発してしまう事になる。
また脱水は頻尿をもたらすこともあります
腎臓は体内の水分量を調整する働きもある
尿細管という場所が衰えてしまうと
頻尿になってしまう。
こうなると尿の濃度を調節する
尿細管が衰えているため
排尿の回数が増えてしまうんです。
原因は主に加齢によるものですが
実はこの夏の脱水が多い時期に
頻尿を軽く見ている人が多い。
腎臓だけではなく他の病気の可能性もある
加齢によって頻尿になると、夜トイレに行くのが
億劫になるため寝る前に水分を取らないようにする。
しかし頻尿だから夜中にトイレへ行く
そして水分を摂らずに眠る、更に夏の睡眠は
寝汗も伴う場合があるため寝苦しい
これで脱水状態となり血液はドロドロに
そうすると腎臓の病気になりやすく、更に
脳梗塞にもなりやすいのです
脱水が起こっているかどうかのセルフチェックですが
朝起きた時の体重が夜寝る前よりも
0.5㎏以上減っている場合は
脱水の可能性があるとのこと
命を守るため水分を摂るようにしましょう。