2015年12月20日放送のゲンキの時間、今回は肝臓について。
この時期はお酒を飲む行事が多くなりますからね。
山形県の人は肝疾患が少ないといいます。
それはどうしてなのか?
県民食で肝臓を元気に!
山形県の河川敷で、県民が芋煮会というのを
やっていました、芋煮会というのは
山形県では毎年行われているようです。
県民の方に話を聞いてみると、たくさん酒を
飲む人でも肝臓が原因の病気には
なったことがないといいます。
そこでさらに詳しく話を聞くために居酒屋へ
そこで酒を飲んでいた男性二人に話を聞き
後日健康診断書を見せてもらう事に、そしたら
肝臓に関する数値は、全て下回っています。
どうしてなのか?
居酒屋のテーブルに枝豆に似たものがありました。
これはだだちゃ豆というマメです。
どこのテーブルにも置いてあったのでこれには
何か理由があるのかもしれませんね。
日本大学の松岡俊一先生がいうには
だだちゃ豆がアルコールを消化する手助けとなっていると
おっしゃっていました。
そこである実験をすることに。
5名の方に協力してもらい、1日目にビール500mlと枝豆。
2日目には、ビール500mlとだだちゃ豆。
2つの豆の量はどちらも100gとなっています。
そこ後呼気アルコール検査をすると
枝豆を食べた日より、だだちゃ豆を食べた日が
呼気アルコールが抜けるのが早かったのです。
どうしてかというと、だだちゃ豆には枝豆よりも
アラニンというアミノ酸が非常に多く含まれているから。
アラニンの含有量も100gに対して
枝豆は250㎎で、だだちゃ豆は500㎎と
倍の差が出ています。
だけどだだちゃ豆は山形県じゃないと
簡単に手に入りませんよね、そういう場合は
アラニンを多く含む食材、枝豆の他に
・まぐろ
・ブロッコリー
・のり
等を多く食べるようにしましょう。
お酒の席で、これらの食材を食べるようにすれば
いいのではないでしょうか。
だけど他にも何か秘密はないのか、調べてみると
家の軒先に何か干していました、それはアケビ
山形県はアケビの産地は日本一、旬は9月10月
その後は保存食用に皮だけを干して食べます。
どういう風に食べているのでしょうか?
アケビの皮のうち豆詰めといい
アケビの皮の中に
・人参
・ごぼう
・糸こんにゃく
・だだちゃ豆
を入れてから、かんぴょうで閉じて煮た料理です。
このアケビの皮にも肝臓を守る秘密があり
それは、ポリフェノールの一種のアントシアニンが
多く含まれています、非常に強い抗酸化作用がある。
アケビが手に入らなくても
・ブルーベリー
・ナス
・黒豆
などの、紫色の食材に多く含まれています。
酒蔵の従業員が食べていたひっぱりうどんって?
続いて酒蔵へ
お酒の種類ってこのように決められていたんですね。
杜氏の方もお酒を飲むんですが
肝臓の数値はいたって健康。
何か秘密があるか調べると・・・・
すると大量のサバ缶を見つけました。
実は山形県、サバ缶を常備している家庭が結構多い
先ほどのアケビ料理を作ってくれた方の家にも
サバ缶がありました。
どのようにして食べているのかというと、サバ缶から
サバの身を取り出して、皿に入れてその上に
ネギを乗せます、そしてうどんを入れて醤油をかける。
仕上げに鰹節をかけて、混ぜて出来上がりです。
これをひっぱりうどん、といいます。
サバはお馴染みのDHAやEPAがたくさん入っていて
中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
青魚に多く含まれている。
最後に、とりあえずビールについて。
飲みに行くと最初に飲むものといえば、男性だと
ほとんどが、とりあえずビール!
というのではないでしょうか。
このとりあえずビール、というのは実は二日酔いの
予防になっているのです、どうしてかというと
ビールに含まれるホップが、消化管の運動を
活発にしてくれるためです。
体の循環もよくなるので、二日酔い予防につながると。
また、お酒を飲んだ後水を多く飲むほど
早く酔いがさめる、というのもこれは実は
違っていて・・・・
アルコールを分解するのは、肝臓で作られている
酵素なんです、なのでお水では酔いはさめないと。
だけどアルコール分解には、体内の水分が使われ
脱水になりやすいので、水分を補給する
という事に関しては、間違いではありません
スポーツドリンクがおススメです